2018年12月17日月曜日

訪問看護師の道へ

こんにちは、彩都(さいと)です。



金曜日のことです。
私事ですが、前職場で送別会をしていただきました。

お花やDVD、寄せ書き、お餞別たくさんいただきました。

DVDは泣き笑い、緩急織り交ぜて最後は号泣でした。

やはり長く勤めた職場を退職するというのは寂しいものです。
辞めるのを止めようかと思うくらいに。

それでも、私が訪問看護師への道に進んだ話です。

少し重たい話になってしまうかもしれません。

訪問看護に初めて触れたのは看護学生だった時です。
実習の受け入れをしていただいた病院の中にある訪問看護ステーション。

働きながら正看護師免許を取得する進路を取っていたのもあってか
ここのステーションでは私を学生としてではなく一人の准看護師として扱ってくれました。

入浴介助や床ずれの処置、朝から眩暈が止まらないと電話があり朝一に点滴を打ちにと
たくさんの利用者さんのお宅へ2週間みっちり同行させていただきました。

中でも印象的だったのが肺がん末期の患者さんのお宅へ伺ったとき。
在宅酸素をされている患者さんでしたが訪問すると、その方がたばこを吸っているのです。
でも、同行させていただいた所長さんは
「酸素を置いている部屋で吸ったらだめよ。火事になるから。」
と。
まだ未熟だった私はえ?そこ?と驚いたのですが、今になると
その一本を止めたところで、その方になんのメリットがあったのだろうか?と分かります。

また、違う患者さんのお宅へ医師の訪問診療の同行で伺ったときに
「足に出来物が出来ちゃってね。こんな汚い足見せられない」
と嘆かれる患者さんに医師は
「そうね、寝棺に入るまでにきれいにしとかなきゃ、みんなに見てもらうのにね」
と、私はこの会話をどんな顔で聞いていたのだろかと今でも思い出せません。

でも、こういう会話が出来る関係性に日々目から鱗の実習でした。

在宅医療と言うのは看取りも一つの大切な仕事であり、そこへ向かう援助も含まれます。

もちろん、そういった方ばかりでもありません。

自宅で家族の看護をするということは大変です。

そのステーションで利用者さんのお宅へ伺うと、どのご家庭も
「待ってたよ」と嬉しそうにされます。


病棟で働くと日々の業務、書類に追われ担当患者さんのベッドサイドでゆっくり話をすることができません。
ましてや夜勤もあり
「会いたくてもなかなか会えない」
と寂しそうに言われることもあり。

ある日、少し時間が出来て担当患者さんの爪切りをしていると突然、携帯で写真を撮られて驚いていると
「退院したら、この写真を見てあなたを思い出すわ」
と嬉しそうに画面を眺めている年配の女性患者さんの笑顔見ていると
もっと、こういう時間を患者さんと持ちたいと思いが強くなりました。

頭のどこかに学生時代に経験した訪問看護をやりたいという気持ちが時々私をモヤモヤさせていました。

そんな矢先、所長の山本より「訪問看護ステーションを始める」と聞いたのです。

実は岩嵜、山本とは従兄弟関係でして。

ふたつ返事で「一緒にやる!」

そして今に至るのです。

今は開業準備の仕事をしていますが、早く患者さんのお宅へ訪問したい!
と、山本に訴える日々です。

さて、私が思い描くような訪問看護師になれるのか?
利用者さんと良い関係を築き信頼される看護師になれるのか?
不安はたくさんありますが。
長年勤めた病院を退職してまでも進むと決めた道です。

頑張りますよ!!

彩都 看護師 岩嵜






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